南インド・修行の旅【アーユルヴェーダとヨガ③】

南インド・修行の旅②の続きです。


|アーユルヴェーダ食事療法と食事編

やっと本題。^^;

今回の旅の大きな目的、アーユルヴェーダの食事療法を学ぶこと。前回も書きましたが、アーユルヴェーダとは、皆さんご存知のマッサージだけではなく、インド伝統医学、一般的に『補完・代替療法』などと呼ばれる医学です。中国発祥の中国医学、ギリシャ発祥のユナニ医学、そしてインド発祥アーユルヴェーダが世界の三大伝統医学。近代西洋医学に対する東洋医学と考えると分かりやすいと思います。

大きな違いは、西洋医学は病気のそのものに注目して、その元をやっつけていく。というのに対して、アーユルヴェーダの場合は、その人自身の体質から判断して、総合的に体質改善を行い、病気に対抗していく。というスタンス。それは、食事療法、運動療法、マッサージ療法、ハーブ薬の投薬などを含みます。未病(病気とは判断できないレベルの不調)を防ぐ、予防にとても有効な手段です。”長生きするための知恵・知識”と言えます。

そして、アーユルヴェーダとヨガは『姉妹科学』とされており、同じインド発祥ということもあり、共通点が多くあります。アーユルヴェーダの知識を活かしながらヨガをすると、効果が得られるといいます。私の師匠は、アーユルヴェーダだけやってもダメ、必ずヨガもする!と断言していました。それくらい、ヨガとアーユルヴェーダは一体なのだと思います。

 

↑奥が食堂になっています。やはり屋根はあるけど壁はない。一年中暖かいと、こういうのも可能なんですね!羨ましい。

 

現地での食事は、もちろん三食ともインド料理。インドは地方によって、食文化も少しずつ違います。南インドの朝ご飯は、”ドーサ”が多いです。↓の画像にある、クレープのような生地を焼いたもの。これは美味しかった!それと、サンバルというサラサラのスープのようなカレー?といっても、ほとんどカレー味ではありませんでした。見た目はどう見てもカレーなんですが。^^

と、しかしこの朝食。初日限りでした^^;朝からカレーやらなにやら・・どうも食べる気がおきず、二日目からは、パン希望!食堂のおばちゃんに、ドーサはいいから、パンだけちょうだい。と言って、パンとバターとジャム、コーヒーで済まそうとしたら、「パンだけじゃなくて、これも食べていって!!」と、お豆のあっさり塩味風味を出してくれました。気持ちが嬉しい・・はい、と素直に従いました。笑

このお豆も、よくケララで食べられているメジャーな豆だそうですが・・名称は失念。。^^;

 

そして、ランチ、ディナーもカレー。

南インドは、よく米を食べます。ケララ米という、地元のお米がメジャーだそうです。よくある、タイ米のような長い米ではなく、丸くて少し弾力もあるお米です。日本人の口に合いますね。お米の種類は何種類か常に用意されていましたが、私はこのケララ米が気に入りました。

カレーは北と違って、基本サラサラ系。汁っぽい感じです。レギュラーメニューは豆カレー(ダルカレー)。タンパク質は豆から。。というのも・・そうです!100%ベジタリアンフードです。お肉一切なし!想像では物足りないんじゃないかな~と思っていましたが、全然そんなことはなく。毎日食べ過ぎ!というくらい食べられました。お米が美味しい♪チャパティも美味しい♪←炭水化物・・。

夜は毎食スープが出て、これはケララ米のスープ。野菜のポタージュ風だったり、種類は色々だったので、飽きずに頂けました。スープは消化がいいので、アーユルヴェーダ的にもバッチリです。

 

そして、毎日食堂でも、部屋にも支給されるピンク色のお湯。今思えば、水はほとんど摂りませんでした。水代わりにこれ。

木の樹皮を乾燥させたものを煮出して作る、アーユルヴェーダの飲み物。無味無臭なので、水、白湯がわりに全く問題なし。そして、気分的に身体にいいもの摂ってる♪という効果もありました。笑

 

食事療法の授業はマンツーマンの贅沢な授業。こじんまりとした、川沿いの部屋。

基礎理論は日本で勉強済みでしたが、再度歴史から理論、そして、食事にフォーカスした授業内容。濃く、深く、といった内容でした。一人なので自由に質問も出来て、これが本当によかった。集中的に講義を受けていて、後で復習しようとしても、その場でうやむやにしておくと、更に分からなくなりますから。

 

すでに少しヨガクラスでお伝えしましたが、日本の認識と違うとらえ方にびっくり食品もありました。

・ヨーグルト:重い性質で消化に悪い。←できれば摂らない方がいいもの!!

好きなのに~~!!便秘になりやすって・・??むしろ便秘予防に食べますよね。
インドにはラッシーというヨーグルトドリンクがあります。なぜラッシーは良いのか??質問をしたところ、ラッシーは希釈してサラサラだから消化もよくオッケー。との事。含まれる乳酸菌などはもちろん身体にいいのですが、あくまで消化がいいか、悪いか、で判断するので、固形に近くなっている加工品は基本的にあまり良くない・・のだそうです。食べてもいいけど、毎日はダメよ。と念を押されました・・。

ヨーグルトのいいとこだけを摂取するには・・!

バターミルク!↑は、この勉強をした日に、ランチの時に食堂でリクエストして作ってもらいました。

ヨーグルトを攪拌して、分離させて、下の液体の部分=バターミルク。これはとっても身体にいいそうです。確かに、これに砂糖入れたらラッシーじゃない?という感じ。さらっさらのヨーグルトドリンクのようでした。

あとは、皆さん大好きなチーズ。基本的に加工食品はあまり良くない・・食べ方、食べていい人、良くない人に分かれます。

えええ~っ?!と思う方も多いはず。。

誰が、いつ、何を、どんな方法で調理するか・・食べ合わせは?などなど、複雑~!と思うかもしれませんが、少し生活に取り入れると面白いと思います。知識があるか、無いかで、選択の基準も出来ますし。

 

ザクロはスーパーフード!という事も分かりました。^^

 

食物自体の違いや、気候の違いもありますし、手に入りにくい薬草(ハーブ)もあり、もちろん、人種的な違いもあります。100%ルールに従っていくのは至難の業。。しかし、5000年以上も前から伝承され続けていて、現在も世界中、進行形で発展し続けている医学です。この英知を活かさない手はありません。日々、周りに溢れ、くるくると変わる情報に踊らされることなく、選択をしていきたいものです。まずは自分を知ることから。自分の体質、傾向を知ると、ずいぶん対処しやすくなります。

今はコツコツとこの知識を自分の腑に落とす作業をしています。もっと皆さんに、正しくお伝えできるように。頑張ります!!

 

もう一回、続き書きます^^

 


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南インド・修行の旅【アーユルヴェーダとヨガ②】

 

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